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フロント学園3

第2章 誘拐事件

と、足音がすることに気がついた。
後ろを振り返ると…遅かった。
麻酔薬を染み込ませたハンカチを口に押し当てられ、健太は気絶した。

数字間後、健太は薄暗い部屋で目覚めた。
周りを見回してみるが、人はいない。
健太は焦った。
気絶してからの記憶はないものの、どう見ても家ではない。
親戚の家でも学校でもない。
泣きそうになるのをこらえて、必死に考えを巡らせた。
健太も成長したのだ。
普通の子なら、ここらでどぎまぎしてなきわめくだろう。
でも、健太は今までたくさんの難事件を解決してきた。
その経験を積み重ねてきて、今の健太がある。
その経験を思い出して、健太は泣くのをこらえ、頭を使うことができたのだ。
健太は自分でそれに気がつき、思わず今までのことを振り返っていた。

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