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待ち合わせ場所には、３０代半ばくらいの
普通の見た目のおじさんがいた。



特徴も何もなかったし、ほんっとどこにでもいそうな人。



ささっと車に乗り、話をしてドライブをして、

あっという間にホテルについてしまった。

そこから先は、あまり覚えていない。

ただ、やっぱり怖くなって泣いていた。

そんな長くない時間が経って、また駅に戻された。




この日の感想は、一言　【怖い】　だった。




自分が誰とどこにいるのかもわからず、
何をされているのかもイマイチわからなかった。


家に帰るまでの道のりは

自分が自分じゃないように感じた。


電車の中も、皆が私のことを凄く見ているような気がした。

携帯が鳴っても見れなかった。

あの人だったらどうしよう。

学校の人だったら？誰かが一部始終をみていたら？

とにかくすべてが怖くて、気持ち悪くて、ただ下を向いて、長い長い電車をやり過ごした。




家に帰り、部屋に閉じこもり、冷静に考えてみると
自分がとんでもないことを犯してしまったという事実に押しつぶされそうになった。








それと当時に、何かはじけてしまった。