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元風嬢、でも良いじゃない。

第5章 お水、売ります。

一方私は……


特にスタイルが良いわけでもなければ、何があるわけでもない。

話が上手いわけでもないし、甘え上手かと言われればそうでもない。


どちらかと言えばおじさんは苦手だったし、若い人のテーブルは次につながるものが少ない。

流行にも疎ければ、趣味と言えるようなものもなく、特に興味がある事柄も少なかった。



やる気がないわけじゃない。



でも私のテーブルはいつも私以外が騒がしかった。

枝を連れてくる人が多かったから、
その人たちにつく他の子が盛り上がっていた。


私は特に何をするわけでもなかった。

ただ座って、静かに見守っているだけ。

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