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君にクローバーの花束を

第7章 むっつ

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「彼女は君を探している」

『!』

「君を見つけたら、伝えてほしいことがあると言っていた」

『……』

「君は彼女が記憶障害を患っていると知っていたか?」


コクンとギター少年は頷いた。


「それなら話は早い。
約束した日に現れなかったのは、君のことを忘れたんじゃない。この場所を忘れてしまったから、来たくても来れなかったんだ」

『……っ』

「しかもその日、彼女をお世話している母親が体調を崩してしまった。そんな母親に無理を言うことはできなくて…。
彼女はとても悔やんでいたよ」

『……百……合……』


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