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君にクローバーの花束を

第8章 ななつ

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一同は新山百合が入院している総合病院へと向かった。
病室に入ると、窓際で空を眺めている百合がいた。


「…どちらさまですか?」


百合は祐司たちのことを忘れてしまったようだ。


「百合さん、ギターの彼を連れてきました」

「え……?」


ギターの彼、という言葉に反応する百合。
依頼をしたことだけは覚えてるようだ。
しかし百合の見知った顔は見当たらない。


「あの……どこに?」

『やっぱり見えないんだ……』


卓也の隣でギター少年ががっくり肩を落とした。

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