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私 と 僕俺

第10章 17年待った初彼③


『葎花先輩!おは「うわぁ!」』

背後をとられてた!?

「おっ、おは、お、お…」

まさか登校途中に会うとは…。
今日はこれだけで幸せに…


『よく寝れました?』

「は、はい。それはもう…」

小澤くんと電話したのが
頭から離れず、本当は5分くらいしか
目を瞑ってない。


人通りの少ない道を、
2人で並んで歩く。

小澤くんが私の前に立った。

「ふぇ?………ひぁっ」

私の左頬に手を添えて
左目の下に親指をおかれた。

ど、な、え?な、何?

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