初恋。
第3章 夏
「もう…来ないでって言ったじゃん」
ずっと前からいい続けてきたことなのに…
「え?なんで?理由は?」
「恋人……できたの!!!だから!」
僕のいとこ、永野 篤(ナガノ アツシ)は空気が読めないただのめんどくさい人間である。
「ふーん。そこの“男”が?
かっこよくないね。」
!!!
ふざけてる…
「夏はかっこいいもん!!!!!!あっくんより無限倍かっこいいもん!」
「ふーん。そーなんだ」
「帰ってよ!!早く。」
だから僕はあっくんが嫌い。
夏に惚れたときあっくんに相談したことがある。
そのときも
「後悔するって。絶対ふられるよ?男でしょ?」
なんて言われた……
「それにこの人。春希のこと何も知らないでしょ?」
「は?さっきから黙って聞いてりゃ……ふざけんじゃねーぞ。」
「へぇー……よく言うね。どうせ、エッチもまだなんでしょ?」
この言葉に僕はイライラした……
「あっくんにはどうでもいいでしょ!?」