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初恋。

第5章  冬

冬奈side

春にぃが行ったあと……




「冬くん。ありがとう。もう、俺、限界だわぁ……」


夏くんの目からは大量の涙が溢れていた。

きっとさっきまで我慢していたんだろう。

声を出して泣く夏くんを見るだけでこっちも泣きそうになった。



「夏、何ないてんの?冬も。」

秋………!?



「ほら、帰るよ?」



「なんで?ここに?言ってないよ??」



「バーカ。冬がセックスしたあと、夏に電話してたろ?それが聞こえたから。」



っな!!!せ、セックスとかいわないでよ!





「夏も。泣き止めって。ずっと待っとくんだろ?」





「……うん。待つから。」






夏くんは強いと思う。



僕だったら耐えられない。


秋がいなくなったら僕は壊れてしまう。





春にぃ。帰ってこなかったら許さないよ。




冬奈side end

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