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「晶は俺を嫌い？」










"好き？"と聞かずに"嫌い？"と聞いてくる隆史はずるい。



付き合っている人がいると言ったから"好き？"と聞かれれば、いくらでも言える。

だけど"嫌い？"って聞かれたら…








「嫌いじゃないけど…」







嫌いな訳がない。
嫌いになれたら、どんなに楽だろう。
隆史はそんな私の思いも知ってるんだ。








「…じゃあ、俺は諦めないから」









隆史の腕に一旦力が入り、そして私から離れて行く。