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同窓生

第23章 卒業式

敦と美桜たちの卒業式。

一つ、大人へと近づく。

敦は、成績優秀だったので、卒業生代表として、送辞を読んだ。

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僕たちが6年間通ったこの学舎で、僕たちは確かに多くのことを学びました。
ただ過ぎ去っただけの時間ではないでしょう。
僕は心通わせた友人や愛する家族たちと過ごした6年間を忘れはしないでしょう。
僕たちは幸せになるために生まれてきたのだと思います。
幸せになるためには何が必要か。
それは、愛と知識と強さだと思います。
幸せは一人では感じられません。相手が必要です。だから、愛が必要だと思います。
もう一つ、愛する相手と幸せになるためには、知識が必要だと思います。
なぜなら知識がなかったら、多くのことから相手を守れないからです。
最後に、強さです。相手を守るには強さが必要です。心も体も強い者が本当に幸せになれるのだろうと僕は思います。
僕たちの人生はまだ12年間。
そのうちの半分をこの学舎で過ごせたことを僕は誇りに思います。
最後に、先生方、本当にありがとうございました。

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敦の挨拶は涙涙の一幕となった。

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