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同窓生

第8章 明るい性教育

宿題が終わらず、

私たちは明日会うことを約束して、

今日は帰った。

そして翌日。

雨でプールはお休み。

だから午前中から、

今日も知抄の家に集まった。

「昨日、理沙が聞きたかったことって何?」

知抄が聞く。

「話しにくいんだけどさー……」

「うん。」

「言いにくいなら俺から聞こうか?」

「うーん。……お願い。」

「よし!ずはり!コンドームなしでセックスできる日が知りたい!」

『は?』

「え?」

「何?」

突然、変なこと聞くから、場が固まった。

でも、

「いやー……すんげぇじゃん!締め付け!半端じゃないじゃん!だから、生だったらもっと気持ち良いのかな?とか考えちゃってさー。でも、やっぱ、ニンシンはあり得ないしさー。12歳で!とか、現実的じゃないしね。保健でやったけどさ、コンドームをつけましょう!なぜなら病気と望まないニンシンを防ぐためです!しか書いてないからさ。女の子の生理周期とか詳しく知るべきだと思ったの。」

梢くんが話す。

「なるほどねー。そういうことならちょっと待って!」

そう言って知抄が部屋を出て、

何やら本を片手に戻ってきた。

「知抄の?」

「まさか。うち、本、すごいの!書斎あるんだ。もうだいたいどんな本がどこにあるか覚えた。これは、母さんの本。母さん看護師だからねー。この本になら書いてあるんじゃないかな?」




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