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同窓生

第9章 離れた時間

『うー。もー。おしまい!おしまい!』

赤面したままなので、手で顔を覆った。

その仕草を見て、

「か、わいいしな!お前も。」

と、克也が言った。

『え?』

「克也、心の声、駄々漏れだぞ?」

「やべ。またかよ。」

『かっちゃん?』

「まぁ、実際、可愛いと思ってるよ。俺たちは。美桜のこと。」

『やっくん。』

「まーな。不細工ではないな。」

『かっちゃん、さっき可愛いって言ったじゃん!』

「うるせー。」

大人たちはお喋りに夢中。

静穂と舞穂は疲れて昼寝をしてる。

三人の中で静かに時が動く。

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