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同窓生

第12章 見上げた夜空

浴衣を着直すまで、時間がかかった。

なにしろ、イキすぎて全身が気だるい。

腕と脚にまともに力が入らない。

浴衣を着直すと、ボロボロの椅子に腰かけた。

敦が

「美桜……」

名前を呼んで、肩を抱く。

見上げた空に花火が舞う!

ドーーンッ!

ドーーンッ!

何度も何度も上がる花火。

『キレイ……』

美桜は、敦が隣にいて、

花火が見られた現実に、

幸せを感じずにはいられなかった。

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