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補習の常連さん

第2章 補習

俺は帰る支度をして
さっき貰ったプリントを鞄にしまった。
コートを羽織ってリュックを背負い教室から出る。

「忘れ物はないか」

「多分大丈夫」

見目先生も電気を消してから教室を出た

「何その多分って。口癖?」

「あー、多分…」

「ほらまた」

「あ゛」

俊助は顔を赤くして下を向く。
それを見た見目先生はプッと拭くように笑った

........なんか顔が熱くなってきた

あ、そうだ。
まだ言ってなかったと思うけど、
俺は極度の人見知り。
だから頷くかはいが多くてあまり話さないと思う。

というより
俺は元々言葉数が少ないから
全然話さないんだよね.............。

「気を付けて帰れよ」

「はい」

頭を下げてさようならを言った。
これも一応俺成りに頑張って言った言葉。

すると先生もさようならと返事を返してくれた。
この当たり前な返しも実はかなり嬉しかったりする

はは、俺って変かも…

そう思うのは
今日に始まった事ではない。

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