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蜘蛛と蝶〜囚われた蝶〜

第2章 蜘蛛と蝶

「え〜知らないの!?不破くんは隣のクラスだし、有名人じゃんっ」

「有名人?」



妃奈が小首を傾げる。親友である綾香は、信じられないといった口調で続けた。



「イケメンS男子で女好き。成績優秀で、運動神経も抜群。付き合いたい男、抱かれたい男ランキング一位よ」

「はあ。そんなランキングあったんだね」

「まあ、あんたには関係ない男よね」



あははと笑う綾香。



そんなにすごい人なんだ。全然そんな風に見えなかったけどなあ。



ぼんやりとそんな事を思った時だった。



突然、悲鳴のような黄色い歓声が聞こえた。



「うるせぇな。おい天海、いるならさっさと来い」



不破聖馬の訪問にクラスがざわつきだす。



どうして不破くんが?



頭にクエスチョンを浮かべ、妃奈が駆け寄る。



「不破くん、どうしたの?」

「お前は何回教えても忘れるな。だが、ここはどうなんだろうな……」



手をスルリとスカートの中に入れ、布越しから指で刺激する。



ビクンッ…



「あっ…!」

「ここは正直だな。このまま続けるか?」



蜘蛛がニヤリと笑う。



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