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missing☆ring【完】

第4章 3年前。

2日目には陸からのメールも連絡もなくなった。



きっと陸も分かってくれたんだと思う。
陸と私は似てるから。



3日目の学校は普通だった。
普通にみんな笑っていて、普通に授業を受け、普通にお昼を食べ、普通に電車に乗り家に帰る。



陸が居ない。



それもきっと普通になる。
普通過ぎて、陸のことも考えなくなって行く。



そして私は陸じゃない誰かと笑い合って、陸じゃない誰かと一緒にオレンジ色の空を見たりするんだ。



「好きだよ」


「私も」



そんな会話を陸じゃない誰かとするんだ。



普通だったその日の夜にまた涙した。



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