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missing☆ring【完】

第5章 1年前。

会計は綾子に任せて、グダグダの典幸を陸と小林がどうにか立たせて表に出た。




雅美が「タクシー捕まえてくる」と車道の方へ行ってすぐにタクシーを捕まえて来た。



「ほら、典幸」と陸と小林が無理やり典幸をタクシーに押し込め「じゃあ、またな」と小林が典幸の隣に乗り込む。



「じゃあ、私も」


「え?雅美も?」


「うん。典幸送った後に政信と初詣行くからさ」


「そっか、じゃあ、またね」



そう言って一気に3人が居なくなってしまった。


「私も予定あるから、帰るわ」


「綾子も?」


「じゃあ、ヨコヤン裕実のことよろしくね」


「分かってるよ」


「じゃあね。良いお年を」



綾子は笑って私と陸に手を振って駅の方へ歩いて行った。





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