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missing☆ring【完】

第5章 1年前。

「……みんな予定ありか、」



私が少し寂しそうに呟くと「暇人は俺と裕実だけだね」と陸はクスッと笑う。



「本当だね」


「じゃあ、久しぶりだし、二人で二次会行く?」


「そうだね。でも、大晦日だからどこも混んでるんじゃない?」


「そうだな……」



せっかく陸に会えたのに、このまま解散の雰囲気になるのが寂しかった。



「あっ!」と陸が何かを思い出したように「初詣行く?」と聞いてきた。



「初詣?」


陸は腕時計を見て「11時だし、今から向かえば結構良い感じになると思うし」


「そうだね。じゃあ、初詣行こうよ」



陸は車回してくるからと、駐車場に向かった。



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