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missing☆ring【完】

第6章 最期の時。

入り口にはまだ綾子達が待っていてくれた。



「裕実、ちょっと良いか?」



小林が珍しく声をかけて来た。



「陸に最期に会ったのって……」


「去年の大晦日」


「そん時……陸、何か言ったか?」


「……」


「あの日、本当は陸が集まろうって言い出したんだよ」


「え?」


「あの日、俺ら一緒に陸の車で行ったろ?」



あの日……。
記憶を辿って行く……


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