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甘い罠

第1章 新学期



気を使ってくれたのかな…

いきなり無視されてる女子とか惨めすぎるもんね。


篠田くんにはよく思われてないのかもしれないけど、他の男の子たちが返してくれてまだ救われた。


少しはにかみながら

「おはよっ」

と返すとみんな顔を真っ赤にして何処かへ行ってしまった。

…どうしたんだろ?


とりあえずは仲良く慣れそうかなと思って席に着くと、


「おはよう」


声の聞こえた方を向くと、私がさっき挨拶に失敗した篠田くんが爽やかな笑顔で挨拶をしてくれていた。



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