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暗闇で恋しましょう

第4章 それは手の届かぬ場所に

とうとう私は、離れていてもひぃちゃんに、なんらかしらの影響を与える能力を、与えられてしまったのだろうか。



「お前の頭、どこ乗ってると思ってるんだよ。はよ、どけ」



頭?



言われるまま、頭が乗っているものを、手で触って確認する。


固くて、骨張ってて、どこか知ってる感触。


これは.....スポーツウェア的な?


ジャージ的な?



「......おい、お前。分かってやってんだろ」

「えー?分かんなぁい」

「手の位置が物語ってんだよ....どこ触ろうとしでんだ。この変態」



バレた。


徐々にひぃちゃんの股間に行こうとしていること。


あとちょっとのところ。


がっしり捕まれ、手の身動きが取れなくなってしまった。



「にしても、どうしたの?膝枕なんて。珍しぃ」

「別に。深い意味はねぇよ」

「ふーん.....?まあ、いいや。何はともあれ、私今、ひぃちゃんの膝に」

「早くどけっつってんの」



口調は単調だが、やる事がえげつない。


がしっと頭を掴まれたかと思えば、ぐっと力を入れられる。



「!!」



それの痛いのなんのって。


なんてったって押してるとこ全部、ツボなんですもん。

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