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暗闇で恋しましょう

第8章 お買い物1

これは、あれだ。


嫌がらせをしちゃろう。


それがいい。


ひぃちゃんのソフトクリームは抹茶だ。


何故って言わずもがな。


ひぃちゃんは甘いものが嫌いだからなのだが。


なのに何故、ソフトクリームをチョイスするのか。


口を冷やしたいなら、お茶を買うとかすればいいものを。


ソフトクリームを選んだが運の尽き。



いざ!



ひと口、より多めをスプーンですくい、ずいっとひぃちゃんに差し出す。



「…なに」

「あーん♥」



にっこり笑って見せれば、怪訝さ丸出しの顔をされた。


だが、そんなこと想定済み。


この勝負は粘った方が勝ちなのだ。


しつこさなら誰にも負けない自信のある私。



さぁ、ひぃちゃん!

甘いものを口に入れ、もがき苦しむがy



ぱくっ



私の思いとは裏腹、ストロベリーソフトクリームを簡単に口に入れるひぃちゃん。


もちろん乗っていたスプーンもそのままひぃちゃんの口の中。


つまり、それっていうのは……


ひぃちゃんはちらりと私を見やってから、口を離し、1言。



「……顔、真っ赤……お前の恥ずかしいラインってなんなんだ。いつも間接キスよりすごいこと、お前しようとしてるぞ」

「っ……っ……!!」



あぁ、もう!

悔しい!!!


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