
切ない恋心
第1章 ヒナノ (8) ヒロキ(12)
兄は体を後ろに反らしたり前に反らしたりした。
『ぶぅーん がぁーっ』
『きゃーっ‼︎ あははは‼︎楽しい〜』
そのとき、私の小さい胸に何かが触れた。
『わっ!おにいちゃーん、手どけてよ〜』
『だめです。これは安全ベルトです〜』
引き続きお兄ちゃんは体を揺さぶる。
もにゅっ
もにゅっ
揺さぶるたび私の胸は揉まれていた。
『お兄ちゃーん
もぉー‼︎安全ベルトそこじゃだめぇ!
んっ、なんか変な感じするよぉ』
『ヒナはほんとダメな子だ。
しょうがないから違うとこに安全ベルトな⁇』
そういって、兄は…
