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いつか手をつないで歩こう

第3章 気づいた想い


浩輔side

寝ている美雪の傍に、音をたてないようひざまずく。

スースー、

「…」


俺は姉のことを、ずっと前から
一人の女として見ていた。
つまり、男として好きだった。


ほんとは誰にも渡したくない。
このまま二人だけで暮らしていけたらいいと思う。


美雪は俺を、弟としてしか見ていないのに。
俺がおかしいのも、わかっているのに……。

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