
いつか手をつないで歩こう
第4章 初プリクラ
昼間。私は一人、ご飯を食べていると
♪〜♪〜〜
メールの着信音が鳴った。
浩輔からだ。
《今から帰るけど、天気もいいし久しぶりに出掛けようか?》
…って!
うわ、これはいつも頑張っているご褒美かも。
《うん!いいよー》
私は返信すると、すぐに立ち上がって支度を始めた。
あー、ワクワクしてきた。
何着ていこう…?
ーーーー
数時間後。
私と浩輔は、地元に新しくできたばかりの大型ショッピングモールへ来ていた。
一度来てみたかったから、テンション上がるー!
それにしてもすごい人だった。
「姉貴、はぐれんなよ?どんくさいとこあるんだから」
上から私を見下ろして、ニヤっと笑う浩輔。
「ふーんだ、大丈夫だもん!」
私はなるべく浩輔にぴったり並んで歩いた。
すると…
あ、見つけた。
「ねっ、一緒にプリクラ撮ろうよ。いいでしょ?」
「は?やだよ、そんなのー!
プリクラなんて友達同士か付き合ってる相手と撮るもんだって」
