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いつか手をつないで歩こう

第10章 訪問者


「ただいまー」


「…」

帰宅すると浩輔は、机に向かってテスト勉強をしていた。
返事ができないほど没頭しているみたい。


ふと私は、ダイニングテーブルの上の、包装紙で包まれた箱に目がとまった。


「浩輔、もしかして誰か来てたの?」

すると浩輔は、やっと振り向き言った。


「うん。春子叔母さんが来てたよ」

「えっ、叔母さんが?」


私はびっくりした。

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