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いつか手をつないで歩こう

第14章 それでも


浩輔side

トゥルルル

朝早く孝宏から電話がかかってきた。
俺はベッドで寝ているまなを起こさないように、小声で話す。


「…もしもし」

『浩輔おまえ、今どこにいるんだ?
夕べお姉さんから電話があったぞ。酷く心配してた』

美雪が…。

『日曜から帰ってないって本当か?』

「本当だ。実はまなちゃんの所にいる…」


『えっ!まなちゃんと一緒なのか。まさか、ずっと?』

孝宏が驚くのも無理はなかった。

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