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いつか手をつないで歩こう

第15章 桜


私と浩輔の日常は、だいぶ変化し始めていた。


お互いを好きだと打ち明け、一線を越えたあの瞬間。私達の関係は姉弟から、恋人へと変わったから。


今までと違うのは…二人で寝るようになったことだ。
浩輔の腕に包まれて、私は心も身体も穏やかに満ち足りていた。


ずっとずっと、このままでいたい。
誰にも言えない、秘密の愛だけれど……。


そうして季節は、暖かな春を迎えようとしていた。

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