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Fallen Angle

第1章 Re

小さく首を振り
「泣いてないよ…」
蓮が目頭を指先で拭っていると源は微笑んで、指先で蓮の頬を撫でて小さく唇を重ねた。
「痛くした?でも蓮が悪い子だからだよ?」
「うん…」
身繕いを終えると蓮を振り返る事もなく源は部屋を出て行った。
ドアの閉まる音に、言いようのない虚しさを覚える。
気持ちを振り切るようにシャワーを浴びて着替えを済ませてホテルから出ると、白々しく空が明けていく。
歩き出すと残された愛液が垂れ、下着を濡らす。


出会った時から今まで好きな気持ちは何も変わらない。
でも、満たされない感情を駿の中でしか消化できなくなってしまった。


家に帰るとテーブルに空き缶が並び、灰皿はタバコの山になっていた。
ソファーを覗くと駿が横になっていた。
蓮に気付くと
「…おかえり。遅かったね」
掠れた声で体を起こし、眠そうに瞼を擦っている。
「…悠くんの所に行ってたからね…もしかしてずっと起きてたの?」
「…うん」
駿は大きな欠伸を零した。    
「先に寝ててよかったのに」
駿の髪を撫でると腕を掴まれ、まるで犬のように鼻をひくつかせて
「蓮の体、男の香水の匂いがする」
「…仕事だったんだからいつものことじゃない」
目線を逸らすと
「いつもと違う。綺麗にしてあげるから来て」
不機嫌そうな顔を浮かべて強引に蓮の腕を掴んでバスルームに押し込むと、服のままシャワーを浴びせる。
「やめて、ちょっと何?」
駿を睨みつけると
「オレはおあずけなのに、蓮だけいい思いするなんてズルイよ」
「…いい思いなんてしてないよ。もしかして妬いてるの?」
「やいてない」
バスルームの壁に蓮の体を押さえつけ、ワンピースの裾をたくし上げて指先を滑らせると下着を剥ぎ取り、指先が侵食する。
シャワーに混じり、いやらしい音が響く。
「やだ…やめて」
源との情事の余韻が残る体の奥が痺れる。
体を捩って胸を押し
「もう、分かった。どうしたら機嫌が治るの?でも、結を起こさないと幼稚園バスに間に合わなくなるけど?」
強い口調に
「結たん送ったら蓮にいっぱい奉仕してもらう」
悪戯な笑みを残してバスルームから出ていった。
濡れて重くなった服を脱ぎ、熱いシャワーで疲れと匂いを洗い流し、中に指を入れて残された熱いものを掻き出した。
バスルームから出てバスローブを羽織り、濡れた髪を拭いながらリビングのドアを開けた。

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