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Love Song ~キミに捧げる歌~

第4章 それから…


「彼女がまだいた頃、俺達付き合ってたんだよ。」
「ずるっ!!」
「フフッ。 …彼女、こう見えて、俺等よりも年下だから。」
「そうなの?」
「うん。 5歳下。」
「え、そんなに!?」
「そうだよ。」

「ちなみに…。 彼女の名前、何て言うの?」
「恋歌ちゃん。」
「れんか?」
「恋の歌、って書いて、「れんか」。」
「見た目だけじゃなくて、名前も可愛いんだ。」
「だよね~。」

…ずっと、苦しかった。 悲しかった。 辛かった。

1回彼女の事を思い出せなくなってしまったのも、きっと、凄く辛い思いをしたから。

…でも、今はそんな事ない。
皆のお陰で、恋歌ちゃんとの楽しかった思い出や、嬉しかった事を思い出せた。

…俺が、この先やっていく事は、たった1つだけ。

「恋歌ちゃんの事を、絶対に忘れない。」

…そんなの、当たり前だけど。

その、当たり前の事をちゃんと出来れば、彼女への恩返しに少しでも繋がるんじゃないか、と俺は思う。

…現に、彼女は俺の胸の中で、今も生き続けているから…。

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