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Love Song ~キミに捧げる歌~

第4章 それから…


俺は、1年前の事を思い出してみた。

俺が入院していた時…。
確か、隣には毎日女の子がいたな…。
その子は、笑顔で毎日を過ごしていて…、歌が大好きな子だった筈…。

俺は、思い出しながらも、ふとピアスを触った。

…その途端、何か鍵が外れた様に、忘れていた全てを思い出した。

彼女と楽しい日々を過ごしていた事。
彼女に勇気づけられた事。
彼女が、無くなってしまった事も…。

思い出したのと同時に、何故か涙が溢れてきた。

「おっ、おい…。 岩ちゃん?」
「恋歌ちゃん…。」
「えっ?」
「俺…、何で忘れてたんだろう…。」

「…もしかして、あの子の事?」
「うん…。」
「その子は? 今どこにいるの?」
「上…。」
「え? 上?」
「亡くなったんだ…。 1年前の、俺の誕生日の日に。」
「ウソだろ…。」
「本当だよ。 俺、最期まで一緒にいたんだから…。」
「そう…、だったんだ…。」
「うん…。 …写真、見る?」
「うん!」

そうして俺は、彼女と2人で写っている写真を友達に見せた。

「わっ、めっちゃ可愛いじゃん。」
「綺麗だな。 …生で1回見てみたかったな~。」
「可愛かっただろ?」
「うん、当たり前じゃん。 …だって、俺の彼女だもん。」
「…はっ!?」

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