無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

これは様々なすれ違いと歪んだ恋が複雑に絡みあった悲しい物語ー………。






私の名前はアリシア

22歳

大規模な警察組織、捜査局の新人捜査官の1人だ

ずっとなりたいと思っていた捜査官にやっとなれたのは喜ばしいことなのだが

私が配属することになったのが2班だった

元々、捜査局は1班、2班と分かれていて

1班は基本成績優秀で通っているのだが

私の配属が決まった2班は、何かと問題が絶えない班だった

無抵抗な一般人を撃ったとか

1班に所属しているうちの1人に

いきなり暴力を振り、重症を負わせたとか

色々と揉み消しているとか

どこからどこまでが真実で嘘なのかは分からない

ただ分かる事と言えば、問題のある班だと言う事だ

そんな班に入ったばっかりで配属されるなんて、先が思いやられる

少しは緊張しつつも、【捜査局2班】というプレートが着いている部屋の前まで辿り着き

ドアに手を掛ける

(2班だけ、やけに孤立した所にあるな…)

同じ捜査官に変わりはないのに、噂のせいなのか

2班の部署だけ、外れた所にあり孤立していた


「ガチャッ」

ドアノブを回したと同時に誰かが出てきた

「あぁ悪い…アンタ誰だ？」

『あ、すいません！私、今日から2班に配属されることになりました、アリシアと言います！これからお世話になります！』

(お、男‼︎!)

出てきたのは黒髪で長身180cmはゆうに超えていると思われる

タバコを咥え、見た目から見るに

歳は30代前後な男がいた

私は、ハッキリ言って男の人が苦手だ

身長が高いと、余計威圧感があり怖い

捜査官だからある程度男はいるだろうと覚悟はしていたし

仕方がない事なのだけれど…

出来るだけ、近付かないように考えていた

なのにー…

(いきなり、至近距離⁈)

「アンタが新入りか。俺の名前はルーカスだ。まぁ、堅くなるな、よろしく頼む。」

そう言うなり彼は私の頭をポンポンと優しく撫で

短い紹介を終えると

扉から離れて行ってしまった