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Daybreak

第1章 新人捜査官

その後しばらくすると、

ルーカスさんと他に説明を受けていた人達が帰って来た

「ただいまー!!」

勢いよくドアを開け、元気良く入って来る女性

「あれ?知らない顔が居るぞ?」

左右非対称の前髪に、女性にしては全体的に短い金髪

スタイルは女なら誰もが憧れる抜群さ

(お、大っきい…)

もう1人入って来た人は

髪は茶髪で人の良さそうな外見をした男性

2人共、私の倍の年齢はあるだろうか

少し若く見える

「アリシアと言ったか?この人がうちの部署のボス、ジェイダだ」

「さんを付けなさい、さんを。」

ルーカスさんが私に女性の方を紹介してくれた

その後、男性の方の紹介も受けた



一通り紹介を終えると

ルーカスさんから局内の説明を受けた

基本、うちの局は寮制で

女は5階、

男は4階に部屋がある

皆、それぞれ1人1人の部屋を与えられている

だが、何故かうちの部署だけは男女同じ階らしい

「まぁ、俺らは問題児扱いされてるからね。」

オリバーさんがやれやれと言った感じで呟いた

(そこまで徹底する程…?)

少し不安もあるが、グチグチ言っていてもこの部署に入ってしまった以上しょうがない

「それじゃ、部屋まで案内するわ」

私はエマさんの背中について行った



「ここが、貴方の部屋よ」

ドアを開けると、片隅に段ボールだけつまれた

殺風景な部屋が広がっていた

「今日は入ったばかりだし、時間も遅いから部屋でゆっくり休むといいわ」

『有難うございます。お先に失礼します。』

エマさんはそう言って、

「仕事がまだ残っているから」と言い残し、

部署へと帰って行った


エマさんが帰って行った後、

私は夕飯を作り

寂しく箸を進めた

部屋に付いてるお風呂に入り、

疲れを癒すと

時計はすでに午後7時半を過ぎていた


基本、私は午後5時上がりらしいのだが

今日は少し遅くなってしまった

だが、この部屋に来る途中

まだちらほらと

残っている人達の姿を目にした

(なんか、落ち着かない…)






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