恋愛妄想短編集【完】
第2章 偶然と必然 [完]
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それを良い思い出に、今でも彼とはお付き合いを続けている。
あの時はわからなかった、彼の意外なドSっぷりを知った時にはとてもびっくりした。
でも今は、それも大好きな彼の一面になっていた。
「サクラ〜」
「んー?今日はなーに?」
「今日はね、これ…使ってもいいよね?」
左手には手のひらで包み込めるほどの丸い機械、右手にはリモコン。
一目でどういう物だかわかってしまったそれを見て、私は彼に笑いかけた。
私の笑みを確認した彼は
「最高に気持ち良くしてやる」
その言葉とともに、今日も私に、快楽という名の幸せを与えてくれる。
ヴヴヴヴヴヴッーー
「あっ、気持ち…クリはっあぁあ!だめぇっ…!!」
「いいよ…イっちゃいな」
「あ、あっ…だ、めぇ…いくぅぅうぁぁあああぁあ!!!」
ビクビクッーー
私はこの幸せを、この幸せを与えてくれた偶然と必然を、これからも大事にしたい。
END