恋愛妄想短編集【完】
第6章 許されない関係 [完]
ーーーある夜の出来事
「んっ…ふ、あぁ…」
私はよく、ベッドで掛け布団にくるまりオナニーをします。
お世辞にもエッチがあまり上手とは言えない彼氏とができてから、この行為が日常茶飯事になってきて、今もその最中。
「あっ、ぁ…んぁぁあぁ!」
イったあとは、ドロドロになってしまったあそこをティッシュで拭き取って後始末をする。
最近結構女の子もオナニーをするっていう子が多いって聞くけど、本当なのかな?
なんてボーッと考えたり。
イった後の余韻に浸り、そろそろ夜ご飯にしようかなと時計を確認する。
今日は母親が仕事が遅くなるため、ご飯の用意を任されていた。
7時か…ちょっとやり過ぎちゃったけど、まぁ大丈夫だよね。
父親はまだ帰ってくる時間では無いので問題ない。
私は後始末を終え、ベッドからでて部屋のドアへ向かった。
部屋を暗くしていたので少し視界が悪い中、ドアの隙間から光が漏れているのに気がついた。
あれっ…閉め忘れ?
どうしよう、声とか漏れてないよね…?
両親がいないからと言っても多少は不安になりながらドアへ近づいた。
ーーギィ
なにっ…!?
「…アイ」
「シュウ…?」
アイというのは私の名前で、シュウというの私の…弟。
「ど、どうしたの…?というか、いい加減姉のことを名前で呼ぶのはどうかと思うんだけど…」
突然の弟の登場に驚いて言葉がまとまらない。
「そんなことはどうでもいい。それより、なにしてたの?」
え…なにって…
「…なんの話?」
シュウはフッと意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「とぼけるの?あんだけ声出しといて…」