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俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

―桃香side―
『…うげッ』
校門前、列をなす群衆を見て顔をゆがめる、あたし。
美山桃香、18歳。

この人だかりってまさか…。
バッと時計を確認する。
ただいま、7時50分。

『…し』
…しまったッ!遅かったか!
いつもより10分遅い。
肩を落として人だかりに目をやる。

ざっと300人はいるよね…。
ってことは、中等部と高等部の女の子全員!?
あ、いや、全員じゃないや。
あたしがいるから。

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