テキストサイズ

俺が教えてやるよ。

第1章 可愛いね、お姉さん

断る時間も与えられずに、ぐいっと引っ張られ、男の子の腕の中に埋もれるあたし。

『あの…っ』

顔をあげると、柔らかい髪があたしの頬に触れた。

うわ……っ!

「こっちの方が近いからさ」

『えっ?』

「通れなくて困ってたんでしょ、お姉さん」

そう言って、男の子はあたしに笑顔を見せた。
え……?
固まる、あたし。
…なんだか笑顔が輝いてませんか?
癒されているあたしって、オバサンになっちゃった?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ