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KAGO

第6章 夢の続き

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「なぁ、知ってる? カマキリってさ、共食いするんだぜ!」

少年は得意気に言った。

「え~、本当に?」

そう答えたのは僕。

小学5年生の夏休み、僕は勇也と太一と図書館で自由研究の見せ合いっこをしていた。

「俺んとこのカマキリ、交尾しながらメスがオスを食べだしてさ~…」
「お前、交尾の意味わかんのかよっ」

太一の言葉に勇也が突っ込む。

「あ、ほんとだ。本に書いてあった」

僕は図書館の棚から持ってきた図鑑を二人に見せた。

「頭ないじゃん! えげつなぁ」

虫は苦手らしく、勇也は席を立った。

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