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KAGO

第6章 夢の続き

車の助手席には、黒いフードを被った女の子が座っていた。
顔はよく見えない。
僕たちは後部座席で無言のまま座っていた。


着いた場所は古びた洋館だった。
こんな田舎にこんな建物があったなんて…。
誰もがそう思った。


男は僕たちを居間に案内すると、どこかに消えて行った。
女の子の姿はどこにも見当たらない。
だけどどこからかピアノの音が聴こえてきた。


「僕たち、どうなるんだろ…」
「なぁ、これって……誘拐だよな?」

不安になっている隣で太一が力強く言った。


「まさか…」
「だっておかしい、こんなの」
「確かに…」


僕たちは身を寄せあった。

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