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KAGO

第7章 正体

「美咲…」

雨の中、僕は美咲を抱きしめた。


「圭介…?」
「美咲、聞いて」
「…なに…」
「僕は……もしかしたら殺されるかもしれない」
「!」

目を見開いて、美咲は僕を見上げた。


「小学5年生の時、僕たちは洋館の主に目をつけられたんだ」
「……」
「多分…僕たち全員を殺すつもりでいたんだと思う」
「!」
「あの時失敗したから、僕がここに戻ってきたのを機に、再び実行にうつした」
「なんで、そんなこと…」
「わからない。きっと奴の娘に接触したからだと思う……」
「…娘?」


「美咲……七瀬美景の居場所を教えてほしい」

「…え?」


僕は知りたかった。
もしかしたら彼女は、あの洋館の主の娘なんじゃないかと…。

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