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KAGO

第8章 真実

僕は思いきって飛び降りた。


ザザンッ

ドサッ



「…くっ……!」


(大丈夫、歩ける……!)



よろけながらも、職員室に向かう。



(全てを……
全てを話すんだ、警察に!!)



「圭介!」


どこからか美咲の声がした。
雨は止んでいたものの、辺りは暗闇だった。



「み、さきっ……どこだ……」


パシャパシャと走ってくる足音がする。
ガッと背後から抱きつかれた。
背中に体温を感じる。


「圭介っ…無事で良かった!」


抱きついてきたのは美咲だった。

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