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KAGO

第8章 真実

男が鎌を振り回す。
明かりの少ない薄暗い中、僕は必死に逃げ回った。


(ダメだっ…このままじゃ殺られる!!)


何かないか…
戦えるもの…

何かっ……!!




その時、どこからか風が入ってきた。


(すきま風……

そうだ!!
窓から逃げればいいんだ!!)


音楽室は2階。
飛び降りても死ぬことはないだろう。
それに下は芝生になっている。うまくいけばクッションになってくれるはずだ。


僕は窓に手をかけた。
男はなぜかずっと様子を見ていた。


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