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泣いて、笑って、恋をした。

第2章 act1






彼がグイッとまた私の腕を掴む。




「名前は?」



「……」



「気が長くねーって言ったよな」



「……葉月、梨花」



「初めから素直に言えよ。早く帰れよ」




私を握る腕が私の髪にポンポンと触れ、彼は「じゃあな」とロータリーの方へと歩いて行ってしまった。





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