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チェックメイト

第11章 Are you ready?

チンッ

シャー

コポコポ…

ジュー


朝から耳のいい音が、響く。


ヒラ、ヒラ


いつもの音に、新しい音が入る。

新聞の捲る音。

これもまた、いい音だなぁ…。

────

「櫻井さん、できたよ」

櫻「おー、一面読み終わったら行く」

声だけが俺に向けられていた。

「んー、わかった」

お皿とコップをテーブルに置いた。
櫻井さんを待っていた俺は制服を出してソファーに置く。

櫻「制服、シワついちゃうよ」

「大丈夫」

櫻「あ、先に食べて待ってて」

「…うん」

席について、コーヒー牛乳を啜ると
バタバタと音をたてて俺のもとに来た。

櫻「このフック、使う?」

「うん!」

頷くと、櫻井さんのフックの横に俺のフックが掛けられる。

櫻「制服、かけまーす」

手際よく俺の制服をフックに掛けた。

「ありがとー」

櫻「おうよー。あ、飯、腹減った」

本当に、ずっとお腹空いてるよな。

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