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チェックメイト

第12章 僕の理想も

学校に着くと、一番に話しかけてくれるのが…

大「おっはよー」

「おはよ、智」

小学校の頃から友達の智。


大「今日も可愛いね♡」


昔からこんなことばっかり言われる。

「またそれ?」

大「本当のこと言って何が悪いの?」

「本当とか言うなよ…」

大「で?でででで?」

下駄箱で上靴に履き替える。

「“で”が多い」

大「で?同居はどうなの?」

仲のいい智には、言ってある。
櫻井さんと同居を始めたこと。

「どうって…」

大「てかさー」

廊下を歩く智が立ち止まった。



大「同居ってことはさ、付き合ってるってことでいいの?」



急に凄いこと聞いてくるな。

男子校だから、
ホモってことに違和感を感じる人はあんまりいないから助かる。



「まぁ…うん」


大「あらまぁ、和也ちゃんにも彼氏さんが出来たの」

「なんで、おばちゃん設定なんだよ」

大「襲われないように気をつけるのよ」

「もう、襲われたけど」

正確には、襲ってもらったんだけど。

大「あらまぁ、手の早い彼氏ですこと」

だからなんでおばちゃん設定なんだよ。

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