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第13章 風は追い風

「あ、そうだ」

昼休み中に、潤の行きつけのパスタが旨い店に来た。(潤も一緒に)

松「なに?」

「俺さ、この間料理したんだよ」

松「はぁああ!?」

「あ、でも安心して。唐揚げじゃ─」

松「作った物の話じゃないし!」

潤がパスタに入っているアスパラガスを思いっきりフォークで差した。
そのまま、言葉を続けた。

松「んで?なに作ったんだよ」

明らかに不機嫌になってる。
そこまで、怒んなくてもいいじゃん。

「オ、オムライス…」

松「オムライスね…一人で作ったわけ?彼女とかに手伝ってもらった?」

差したアスパラガスを口に運んだ。

「いや、俺が一人で作った」

松「はぁ!?バカじゃねぇの!」

また、アスパラガスをフォークでぶっ差した。

「バカとか言うなよ」

松「俺さ、料理禁止令だしたよね?」

「はい、出されました」

松「なのに、なんで作るわけ!?他の人に手伝ってもらうならまだしも…」

それから、しばらく潤の説教が続いた。

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