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第16章 まるで光のwave

大「そんな怒んないでよ」

「怒ってないよ!笑うから、笑うからだろうが!」

倒れたイスを元に戻して、座る。

前「二宮のことが好きだからだろ」

「…え」

ゴソゴソと、袋を開けて菓子パンを食べ始めた。

大「そうだよ。櫻井さん、イケメンだから本当に好きで付き合ってた人なんていなかったんじゃない?」

『本当に好き』?
俺のことが?

「……そうなの?」

大「いや、知らないけど」

前「てかさ、そのサクライさんってどんだけイケメンな訳?」

大「んー、色気はないけど物事には忠実で恥ずかしげもなくカッコいいことを言えるような人」

……当たってる。

「智、なんでそこまで知ってんの…」

大「ん?こないだ会ったんだよ」

「はぁ!?」


バターン

「……」
前「イス、倒しすぎだろ」

大「ほら、早く直しなよ」

「ねえ、どこで会ったの?」

前「イス、直せよ」

「さーとーしー!」

大「まあ、いろいろとね♪」

前「イス!」
「イス、イスうっせーな!」

智の野郎…言わねぇ気だな。

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