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第17章 星がじわり

5時頃には、辺りは真っ暗になる。
陽が長くなるのが待ち遠しい。

そんな俺は、スーパーで悩んでいた。

『今日の夕飯は、何にしようか』

よくよく考えると一人で夕飯のメニューを考えるのは久々かも。

いっつも、櫻井さんの希望を聞いてから考えてたから…。

ふと、携帯のメールボックスを開けた。

『新着メールはありません』

ないよね。
そりゃ、櫻井さんだって気まずいよね。

「はあ…」

夕飯、どうしようかな…。
櫻井さん、何が食べたいんだろ…。

でも、明日は外食って言ってたし…。

「どうしよ……」

気まずいけど、電話しようかな…。
でも、なんか負けたみたいで嫌だな。

そんな迷っていた俺の耳に、
明るい男性店員の声が聞こえた。

店員「うどん、タイムセール間もなく始まります!」

「…うどん……」

今日の夕飯、うどんにしよう。

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