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チェックメイト

第1章 明日はかならず

(櫻井side)

俺は、いつもの喫茶店に来ていた。

「……いるかな」

この喫茶店に、俺の好きな人がいる。
一目惚れだけど…。

?「あ、いらっしゃいませ」
「あ、こんにちは…」

いた。
よかった…嬉しい。

気持ちが浮わついてる。

彼女の名前は、原さん。

原「お昼ですか?」

「は、はいっ!」

原「ふふ、オムライスでいいですか?」

「は、はい!」

駄目だ。
テンパり過ぎて…。

俺は、頭を抱えた。

原「ちょ、やめてよっ!」

原の声が聞こえる。
俺は、視線を原さんに向けた。

男「いーじゃん。久しぶりなんだから」

小柄な男が原さんの鞄を漁っている。

原「だからってねぇ…」

男「おっ、見っけた」

原「あ、コラッ!」

俺は、いてもたってもいられずその男の腕をひねりあげた。

男「うおっ!いてーよ!イテッ」

小柄な男は、苦痛の表情を浮かべた。

原「お、お客さんっ…」

「大丈夫ですよ。店から摘まみ出しますから」

おー、俺今凄い格好いい。
原さん、俺に惚れた?

原「お客さんっ!やめてください」

「……は?」

思考回路が止まった。
その途端、手を振り払われた。

男「いてーな!なんだコイツ」

小柄な男は、原さんに問いかけた。

原「お客さんなんだから…そういうこと言わないでよ」

誰だ。

もしや…もしや……


彼氏か!?

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