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チェックメイト

第19章 ふっと君が微笑むように

(二宮side)

「はぁ、はぁはぁ…」

横向きに寝転がって、
荒い息を整える。

櫻「っ、あっちー…」

俺の隣にボンッと音をたてて座った。

「……」

暑いってなんだよ。
俺のナカに二発も出したくせに。

櫻「二宮、大丈夫か?」

さっき、額の汗を拭っていた手で俺の汗を拭った。

「…まあ」

櫻「動けそうか?」

俺の不満気な声も、
聞き流してそう言った。

「……無理」

体、超重い。
すぐには動けんよ。

櫻「だよなー。んじゃ、ちょっと待っててなー」

そう言って、電気を付けっぱなしにしていたリビングに行った。

「ふはぁ…」

疲れた。
でも、気持ち良かった。

…でも、二回戦は……ね。

ナカもドロドロだし。
立ったら流れ落ちちゃう。

床を汚すのは、抵抗あんな。
掃除も大変だし……。

前は、お風呂だったから後始末とかはあんまり気にしなくても大丈夫だったのになあ。

……悠斗さんは何もしなかったから。
シーツを捨ててでも、早くナカから悠斗さんの痕跡を消したかった。

だけど……
櫻井さんのは…………

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